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“Paper Chase”~その2



Posted in く・ぶろぐ (旧) blog before by kubox on the 7月 31st, 2006
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この“Paper Chase”という映画は、ハーバード・ロースクールが、舞台設定です。
日本の法曹人口不足が、とりわけ日米通商協定で問題化され、かつ、日本国内でも法律家過少・司法過疎の問題として、クローズアップされてきました。

そこで、法務省と最高裁判所事務総局は、日弁連法務研究財団(理事長 新堂幸司;優れた民事訴訟法学者)と連携し、日本版ロースクール(法科大学院)構想実現にのりだしました。アメリカのロースクールを、参考にしたのです。

多少の紆余曲折はありましたが、2-3年前から日本のロースクール(法科大学院)が実現し、開始しました。2年間の既習者コースは、今年の卒業生(卒業試験合格者)からが、第一期生です。3年間の未習者(既習も含めて)コースは、来年の春に第一期が卒業となります。

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とりあえず、当時の現行司法試験(旧 司法試験)は、2010年まで残すのです。
司法書士に、研修と考査(試験)を行い、簡易裁判所代理権を付与できるようにする。アメリカのスモール・コートをモデルにした発想です。
さらに、外国(イギリスを除く欧米に)のパラリーガル(弁護士助職)の制度を新設する方向で検討が始まっています。
・・・などの、司法改革構想の一環が、始められたのです。外圧が原因とはいえ、日本の司法制度・法律家制度としては、大きな変革期に入りました。

    ※初めて、ハートとスーザンが出会った際のワンシーン.

    ※映画を通じてでも、リンゼイのような清楚で美しい女性と出会えた同時代に感謝!

そこで、私はというと、当職の事務所は、従来の司法書士事務所型のとおり、不動産登記・商業(会社)登記はあります。そこに、『成年後見制度』が発足して6年来、この種の事件が増えています。さらに、不景気なご時勢を反映して、多重債務・破産・任意整理なども少なからず受託しています。また、当然のこととして、簡易裁判所代理権範囲の事件はあります。

しかし、本来、弁護士事件となるべき事件が多く舞い込むようになりました。訴額・家事事件・管轄・相談事案など、弁護士を紹介しなければならない、ということが多くあります。弁護士にお願いして、あるいは弁護士と連携して解決しなければならない事件が急増しています。

親しい弁護士や信頼できる弁護士は、お客様から人気が高いので、かなりお忙しいのです。こちらからお願いしても、「久保さんが、司法書士としてできるところまでやっといて」と言われることも、間々あります。

一番いい方法は、自分自身が弁護士になればいいのでしょう。選択肢は、これ一つです。
方法としては、「旧 司法試験でいくか?」、「ロー・スクールでいくか?」、の二者択一です。
年齢をかえりみず、いま、鬱状態といえるほど、煩悶しています。

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